<ケンブリッジ大学英語検定機構公認 英語教授知識認定テスト TKT>
TKT ( Teaching Knowledge Test ) 英語教授知識認定テストとは?
TKTは、英語で英語を教える知識や能力を測るために、教授法や評価方法に関する知識を測るテストで、ケンブリッジ大学英語検定機構により開発され、中国や韓国、タイ等の国や自治体で、教員採用や研修のベンチマークとして、また、アルゼンチンや台湾では、大学の教員養成課程の教材として活用されています。日本においても、文部科学省が「英語教育推進リーダー中央研修プログラム」のJET外国語指導助手研修の一部として採用したり、東京都教育委員会が、英語教員海外派遣プログラム前に、140名の英語教員のティーチングスキルを測るために、このTKTを採用しました。
<歴史>
世界的なニーズにより、ケンブリッジ大学英語検定機構が開発、世界の1500名の以上の英語教師によるトライアルを得て、2005年からスタート。
<取得メリット>
・持っている知識を確認したり、更に深めることができる。
・自信とモチベーションを高めることができる。
・英語で授業を行う準備ができ、授業の助けとなったり、指導の幅が広がる。
・英語教員採用や研修対象者選定時のベンチマークとして活用され、国際的に認知された資格で、より専門性の高いCELTAやDelta資格への導入として最適。
<テスト結果>
合格・不合格の判定ではなく、各モジュールの成績が4段階評価のバンド・スコアで報告。
<英語能力>
CEFRのB1レベル相当以上
<各Module>
テストは3つの基本Moduleと専門Moduleに分かれています。
Module 1:優れた指導テクニックに必要な知識、学習者の習得か知恵、言語理解など
Module 2:指導案作成に必要な教員の知識やスキル、その指針となる評価や教材等
Module 3:英語授業をする際に教師として留意すべき授業マネジメントの知識
CLIL:学習者の母語ではない言語を介して教科を教えるCLILの理解
YL:幼児から小学生に英語を教える知識
TKT実施の背景
英語学習者が実践的な英語力を身に付けることが求められている昨今、それを指導する側にも、実践的な英語力と指導できる知識やスキルが求められています。日本の公教育機関でも、授業は英語で行うことを基本とする方針が示され、英語教員の指導力向上に注目が集まっています。また、日本の教育現場にもCEFR(ヨーロッパ言語教育共通参照枠)やケンブリッジ大学英語検定機構が作成したCan-doリストが紹介され、国際的な尺度や指標に基づく教授法、教員養成の在り方が求められるようになっています。
TKT受験対策コースについて
TKT受験対策コースでは、TESOLの基礎を学び、TKTの受験に必要とされる英語学習と指導に関する言語知識・背景を学習します。また、英語で授業を行うための指導力を養います。
参加対象者について
小・中・高等学校、大学、その他、英語教育機関で指導している英語教員、ALT、また、これから英語教員を希望する方など、経験の有無を問わず、正式な世界的英語教授法トレーニングを受けたことがない方を対象としています。なお、コースはすべて英語でおこなわれることから、CEFR B1相当レベル以上の英語力を有する方の参加を推奨します。ご自身の英語レベルが不明な方は、ケンブリッジ英検PET試験(B1)等を受験されて、測ってみることをお勧めします。
TKTコース受講者の感想
小・中・高等学校、大学、英語教育機関で指導している英語教員、ALT、これから英語教員を希望する方、すべての教育機関からのご参加があり、各受講者から大変高い評価を頂きました。受講動機や年齢も様々でしたが、指導経験の差を問わず、参加者全員から、「英語教師としてスキル向上し続けるための意欲が高まった」「英語を教えることが楽しく感じられた」と感想を頂きました。
(詳しくは、大修館英語教育雑誌1月号、「TKTを活かした教員研修」参照)